2013年11月7日木曜日

[Day 191] いつでも夢を


久しぶりでどんな文体で今まで書き残していたのか忘れてしまっていた。

増税による建築業界の駆け込み需要で職人さん不足、毎週のようにやってきた台風など、その他、全て書き切れないほどのトラブルがあったが、なんとか次のステップに踏み出し始めている。二期工事が終わった。やっと終わった。結局、工程表の予定の倍の日数がかかってしまった。現在は三期工事、この建物の中核となる店舗工事に入っている。

エアコンなどの様々なダクトスペースを配管するために、一部分だけ足場が組まれた。今、改めて足場の写真の日付を見返すと10月の頭。わずか一ヶ月前。ここからの変化が早かった。






"道路に面さないオープンカフェ"と笑いながら言い合っていた壁も埋まった。見えていた景色は隣家の石垣だけだったはずなのに、壁で塞がれた時、少し息苦しさを感じた。






このビフォアとアフターの間にいる時間が長かったのが、今回のリノベーションの贅沢な悩みだと思う。アフターの結果をより良い物にしようと、現場で色んな方と話し合う。この時間が一番楽しい。そして、引き換えに工期が伸びる。でも、それでいい。






高所作業車によって、足場では手が届かない箇所の作業も行われた。高所作業車を予約する度に台風が接近して延期というパターンが二回も続いた。働く車の活躍により、枯れてしまったツタの残骸を綺麗に取ってもらった。のっぺらぼうの面がまた増えたけど、また覆う楽しみも出来た、と今は考えている。



壁が新しく出来たと思ったら、また別の壁が抜かれてなくなる。これは新しいアプローチのため。契約から半年経って、この物件が建った当初の姿に一度戻るとは思ってもいなかった。




本来の形に一度戻してあげて、ここから再生をする。本当にハコに戻ったんだ。最高のおもちゃ箱だと思う。ここからが楽しみで仕方ない。








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