2013年8月12日月曜日

[Day 104] Is It A Crime


またもや解体した破片が部屋に散乱するようになってしまった。


もう見慣れたと言っても良いかもしれない。当たり前のように、現場に置いていた荷物は粉塵まみれになっている。しかし前回に比べ、汚れたものは後で拭けばいいや、と簡単に受け入れられるようになった。







解体の際に空いたダクトスペースの大きな穴が埋まろうとしている。今後のレイアウトを考えると簡単に埋めるだけでは強度が心配。鉄筋を入れていれて補強してもらう。地下に陽が差さなくなったため、あの鉱山遺跡のような雰囲気が少しなくなった。陽が入る事を気にいっていたため残念でもある。







階段から部屋へのアプローチも、脇に残っていたブロックを解体したため、かつてない開放感になっている。この開放感を残しておきたかったけど、防火区画のためにまた仕切り直すことが決まっている。この防火の概念にかなりの時間とお金とデザインを取られた気がする。しかし、全ては万が一の事に備えて。本当に万に一つのことが起きた時に責任を取るのは自分。ここからは常にそういうこと。そう自分に言い聞かせて、納得するしかない。







機会があれば安全とデザインのバランスについて、色んな建築家やデザイナーに考えを聞いてみたい。分かり切っている事なのに、まだ納得出来てないみたいだ、自分。

もしかして、「安全の上にデザインがある」と当たり前の顔して言い切られたりするのかな。





6 件のコメント:

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  3. あれ?先生申し訳ないです。誤操作でコメントを削除になってしまいました。
    そうなんです。非難階段が確保さえ出来ていればデザインとして犠牲にならなかったと思います。
    これは作られた時代による防火の考え方の違いですね。
    古いものをアップデートするにはお金を度外視しない限り、ある程度の限界はあるみたいです。

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  4. 気にしない。
    鉱山遺跡の天井、この写真はコンパネで塞いだ状態?まだコンクリート流す前だよね?
    たとえば壁際150mm幅でスリットを残すなんてことは今からではできないのかな。

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  5. また思い付いた。
    階段と部屋とを防火壁で隔てないといけない...その壁の少なくとも一部をガラスにすることはできないか。
    最近のガラスの物質としての性能はものすごく進化してる。耐火性だって向上してるんじゃ?
    透明な壁に、原色系に塗装された耐火ドアを嵌め込むイメージ。上階の雰囲気が透明な境界から下の階に少しでも洩れてくる。

    デザイン魂をギリギリまで放さないでほしい。

    おいらの少ない経験だけど、職人をリスペクトするのは当然としても、職人はある意味、敵だ。こちらが特に指示を出さないところでは彼らのルーティンに従ってどんどん仕事を進めていく。あっというまに縦パスを通され、ワンツーを決められ、右サイドをマークしていたら左に振られてFWがフリーになっている。
    向こうが動き出す前にこちらが動かないとボールは奪えない。
    でも、もしボールをこちらが支配できれば、俄然、かれらは味方になる。
    それにはこちらの意図を早め早めに伝えることだ。
    おれは絵を描くのを勧める。
    美術科の課題とちがって、下手でいい。
    イメージなんて、言語で伝えるのは難しい。
    その意図が、無理難題なのか朝飯前なのかは、向こうが判断することだ。
    一応言ってみる。なるべく早めに言ってみる。向こうが反応する。そのコミュニケーションの密度が建築の質を決めるといっても過言じゃない。

    おれの知ってるかぎり、職人たちは、かなり無理な注文でも自分たちの技を駆使して実現しようとしてくれる。難しいパスほど自分たちのトラップ技術の見せ場と思ってくれる。ただ全然方向違いのパスはあっさりあきらめるけどね。

    なんか、現場に居もしないのに、観客席から評論ばっかしてるけど、てきとーに取捨選択してくれ。

    saito y

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  6. スリットを入れるアイディア良いですね。今後のレイアウト次第なのですが、出来るか聞いてみます。
    ガラスなんですが、耐火も出来るガラスはあるみたいです。が、値段が急に高くなります。
    コストが比較的休めなのがガラスの中に編目が入ったヤツです。
    ただ、これは透明度を低く余りよいデザインとは言えないと思います。

    妥協は多少なりありますが、良いものにはしたいと考えてます。

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